体裁面を整える
前回、暫定的に通しプレイをして、大量に課題が出てまいりました。
全部にまともに対処していたら命がいくつあっても足りませんので、
さしあたり優先度の高いものを選り分けて、
さらにそれらを「ソフトウェアの体裁的な事項」と「ゲームの内容に関わる事項」に分類し、
ひとまず体裁的な事項を片付けました。
まずは設定画面。
今まではソースコードに直接書き込んでいたようなことを
愛する貴方のご希望に沿うように変更できるようにしておくという大いなる慈愛の発露。
レイアウト的に大体うまい具合に収まってくれて超ラッキーと言いたいところですが、
左下に書いておいた基本操作の説明欄の下の隙間が気になりますね。
何かもう1つ基本的なことを書き足しておこうかな。
生けとし生けるものへ慈悲の念を振り向ける、とか。
しかし文字数が長すぎて書けませんね。大変残念なことです。
この程度の基本事項は地球の皆さんは4千年前に通過済みであることを祈るばかりです。
ちなみに今回「ストア」などの町の施設を表す看板アイコンも実装しまして、
上のSSの中にさりげなく入ってます。注目注目。
何の絵なのかはイマイチ不明ですが、要は「機能を持った家屋ですよ」と、
他の家と見分けがつくようにしておくという慈愛の発露です。
それから、かねてより懸念事項であり続けていた固有名詞。
こういう「どうでもいいけどどうでもよくない」要素は悩みどころですね。
なかなか「町その1」の世界観から脱却できず、「北の方だから "キータ" ……」なども考えましたが、
個人製作界隈に一体いくつキータの町があるのかと想像すると背筋が凍る思いがいたしましたので、
その路線は鋼の意志で踏みとどまりました。
他の皆さんはどうやってるんでしょうね?
私は今回、中南米あたりの地名などをもとに持ち前のハイセンスな語感と霊感で決定しました。
どうにも「厨」っぽい感じがして気恥ずかしい限りですが、
そこはもう、堂々と「演じ切る」のが肝要と心得るものであります。
メインキャラの名前も一応決定。
これまた悩みどころでしたね。
どんな名前にしても、検索すると有名他作品の登場人物と重なっていることが判明してしまうんですよね。
じゃあ、そもそも被る前提で、あまり特徴のない名前なら問題ないかな、と、
ヒロイン名は適当に女性っぽいカタカナ名として、最初は「フローラ」にしようと思ったんですけど、
ドラクエ5のヒロインの1人がフローラなんですよね。
「フローラ」自体は花子的な名前なので使っても怒られる理由はないとは思いますが、
そっちを連想させてしまうのは避けたい。というかRPG界でこれを名乗ることはもはや許されぬ事。
「有名作品」が世に出るたび、使用NGの名前が増えていく。
100年ほど後にはありとあらゆる名前が「使用済み」になっていると予言できます。
などと言い出すと本当にキリがございません。
果てしない放浪と絶えざる紆余曲折の末、
世界観に沿う形に収めて上記SSのようになりました。
こうして私もこれらの名前を「使用済み」にしてしまったというわけです。
私ほどのカリスマゲームクリエイターに使われたとあっては、もはや誰も恐れ多くて使えないでしょう。
これがカリスマとして生きる業の深さ。
それから、自キャラの歩行ドット絵を実装。
今まで使ってたのは、実はエンカウントのシンボルの1つだったのですね。
いい感じに人型だったのですっかり忘れてました。
いっそあのままで良かったかな、とも思いますが、
ともかく当初の仕様に合わせて実装を詰めていくのであります。
ちなみに、この「エンカウント」について念のため申し上げておくと、
これは「戦闘」ではありませんからね?
このシーンだけを中途半端に見せてしまうと
「RPGの戦闘シーンだ」という以外には受け取られようがない気がしますので、
進捗動画としては、出すのをずっと避けておりました。
ここをお読みになっている私の大ファンの皆さんなら大丈夫だと思いますが、
ツイッターでは出しづらいですね。
ゲームが「戦い」である必要はないということを地球の皆さんに示すのが、
今回の大きな目的の一つですので、
そこに関して、未完成の今の段階で「誤解」を与えるのは避けたいところです。
さて、それからもちろんバグ修正も。
本格的なバグ探しは改めてまたやらないといけないと思ってますが、
今回の通しプレイで見つかったものだけでも、イロイロありました。
中でも特に印象的だったのが、
FPSが下がったまま元に戻らなくなる事がたまにあるという恐ろしい現象。
どうやら一部のマップが原因らしいのですが特定できず、
全マップ自動巡回するプログラムを組んで耐久テストをしてみたり。
が、全344マップを一気に巡回しても動作に何の異常もナシ。
なんて完璧なプログラムなんだ!
とか言ってる場合じゃなくて、これは再現性の低いバグという名の隠れラスボス出現ですよ!
ただ、ここまでやって問題が出ないということは、
少なくともマップ周りが原因ではないか、もしくはこのアプリ自体ではなく環境的なものという可能性も。
バグと言っても、突然落ちるとかではないので、最悪、放置でもよいですね。よくないですが。
追々また調査するということで、さしあたりは作業を進めることといたします。
というか全344マップもあったんですね。
大小さまざまとは言え、一体いつの間に実装したのでしょう。不思議なこともあるものです。
さて、隠れラスボスとの対決というお楽しみは残しつつも、体裁面はそこそこ整ってまいりました。
次からは内容面を詰めていく作業に入っていきますよ。
人類が滅亡するのが先か? これが完成するのが先か?
今後の展開に目が離せませんね。わくわくがノンストップ。
> ちなみに、この「エンカウント」について念のため申し上げておくと、
> これは「戦闘」ではありませんからね?
未完成の今の段階であまり語っても仕方がありませんが、
既存の枯れたシステムはほとんどそのままに、「乗っかっている意味」だけが「戦い」ではない、
というところに眼目があるという意図です。
ただ、これを何か、ネタ的というか、パロディ的なものというか、
ジョークっぽいものだというふうに受け取られないようには最善を尽くしたいなと思っております。
各所に平仮名の幼児語のような表記を使っているのも、
うっかりすると、そういう、
ジョークっぽいものであるような印象を与えてしまうリスクがあるかなという気がしていて、
変えた方がいいかな、という迷いもあるのですが、
しかし、やはり、これが、あるべき形というか、
「もっとも自然な形」なのだというのが、宇宙の意志なのは間違いないことです。
地球人としての言語化が行われる以前の、本来の心に近い表現です。
決してジョークでも何でもなく「大マジ」なのだということが伝わるよう、
全体的に「きっちり作っておく」必要があるだろうなと、責任の重さに打ち震えております。ぶるぶる。
何の責任かと言うと、人類の祭壇に一つの行為を捧げる責任です。
「面白いかどうか」は重要ではありますが、一番重要ではありません。
一番重要なのは「愛があるかどうか」です。
> ただ、これを何か、ネタ的というか、パロディ的なものというか、
> ジョークっぽいものだというふうに受け取られないようには最善を尽くしたいなと思っております。
パロディかどうかで言えば、
「RPG」という時点で「パロディ的であること」を免れるものではないですね。
もっと言ってしまえば「ゲーム」という時点で「ゲームのパロディ」であり、
「ゲームを作ること」は「ゲームを作ることのパロディ」であり、
「人間としてこの世に生まれて生きること」は「人間のパロディ」です。
ただし、これはオリジナリティがないというような後ろ向きの意味ではなく、
「我々」人間が「人間」である以前の
「本来」の何かであったことの可能性を逆向きに示唆するものと言えるでしょう。
願いは何だったか?
大抵の「心」は「後付けの心」でありましょう。
生存のために「身につけた欲望」であったり、
周囲から「おまえはこういうのが好きなんだろ」と「作り込まれた自己」であったり、
他人に向かって「どうせ私は」と言ってみせる「駆け引きのための自己」であったり。
この世に生まれてくる前、宇宙が始まる前、
私やあなたは、本当のところ、何を願っていたのだったか?
というわけで。
今日もあなたが幸せでありますように。
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