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◆◆ 思ったこと: ◆◆

        店内のBGMに歌詞がついてると鬱陶しさが倍増
        
        
        何の話かと言うと拡声器騒音の話です。
        スーパーやドラッグストアなどの店内はどこも必ずBGMやコマーシャルが途切れなく流れていて
        私のように音を「聞いてしまう」人間にとっては非常にツラい空間です。
        え? なんですって? 聞いてしまう私が悪い? 
        ですよね〜。人を殴っても相手に痛覚があるのがいけないんですモンね!
        
        さて、コマーシャルの方はと言えば、商売の都合で放送しているのだろう、ということで、
        鬱陶しいことに変わりはないものの、一応、「ご理解」できなくはないです。流すのをやめられない理由はあるのでしょう。
        しかし BGM なんて必要ないと思うんですが、どうなんでしょうね? やめようと思えば今日からでもやめられるのでは?
        音楽なんて人によって好き嫌いが違うわけですから、
        店に来た客全員に一律に「これを聴け!」と同じ曲を強要するのはとても乱暴なことだと思うのです。
        
        それとも店としてターゲットにしている客層に合わせた選曲をしていたりするのでしょうか?
        どうなのでしょう? 一部のマニアックな店ならそういうこともありそうですが、
        (たとえばアニメグッズの店でアニメソングを流すとか?)
        単なる日用品や食品を扱っている店でそこまで考えて曲を選んでいるとはあまり思えません。

        というより、単なる日用品や食品といった誰でも買いに行く店であるのだからこそ、
        「音楽」などという人によって好き嫌いのあるようなものを無闇に流さないで欲しいわけです。

        たとえば「アニメソングを聴きたくないならアニメグッズの店になんか行くな!」というのはそれなりに同意できますが、
        「J-POPを聴きたくないならスーパーマーケットに行くな!」と言われても困る。
        それともJ-POPを聴きたくないなどと言う人間は食料品を買う資格さえない非国民なのでしょうか? そうですか。
        
        しかし「音」を擁護する人だって別にJ-POPを聴くためにスーパーに行くわけじゃないですよね? 鳴ってなくてもいいですよね?
        そこなんですよ。「音」を擁護する人が一体「何」を擁護しているのかが私にはよくわからない。
        
        もちろん、曲を流しているのは店です。
        「店が勝手に流している」。大多数の人にとっては、おそらく単にそれだけのことでしかないのでしょう。

        では店は一体何が目的なのか?
        どうしても何か音を流してないとお客様が寂しくて寂しくて死んでしまう! お客様を死なせるわけにはいかない! というのならば、
        せめて歌詞の入っていない曲を使って欲しい。
        買い物に行くたびに「おまえを愛してる〜」だとか「夢をあきらめないで〜」だとかの
        薄ら寒いメッセージを聴かされるのではたまりません。
        レコード会社と何らかの提携でもしているのでしょうか? 案外そうなのかも。困ったな。
        
        > コマーシャルは商売の都合で放送しているのだろう、ということで、
        > 鬱陶しいことに変わりはないものの、一応、「ご理解」できなくはないです。流すのをやめられない理由はあるのでしょう。
        > しかし BGM なんて必要ないと思うんですが、どうなんでしょうね? やめようと思えば今日からでもやめられるのでは?
        
        それで仮にBGMをやめたら、今度はコマーシャルばかり延々と流すことになるのでしょうか?
        それはもっとキツそうですね。ヤマダ電機がそういう状態だ。あれはたまらん。やっぱり Amazon 使うしかないのかな。
        
        
        
        さて、こんなところで文句ばかり言っていても実りがないわけでして、
        気がついたことはできる限りその場でフィードバックするようにしています。
        つまり、店員に伝えるということです。
        と言っても店に出ている人はみんなアルバイトでしょうから、あまり意味はないかもしれませんが、
        何もしないよりはマシです。というよりたとえ無駄でも何かした方が私の精神衛生によい。
        そう、世界は私の精神衛生を中心に回っているのです。ぐるぐる。
        
        先日行ったドラッグストアでは珍しく歌詞のないBGMが流れていましたので、
        レジでの清算時に店員に「この店はいつも歌詞のないBGMを使ってるんですか? 落ち着いて買い物できて助かります」
        と伝えました。すると「は? カシノナイ……? え、ええ、そう、だと思います。ありがとうございます」
        という感じの返事が返ってきました。
        あの顔は「生まれてこの方、買い物時にBGMのことなんか考えたこともない」という顔です。
        聴こえてない人には丸っきり聴こえてないんだろうなぁ。
        そしてそういう人が大多数なんだろうなぁ。
        
        どうせ聴いてないんだから流すのをやめても気がつかないんじゃないでしょうか?
        私のような人間が多数派とは思いませんが、しかしながら、
        曲がないと寂しくて死んでしまう! という人よりも、
        曲があると鬱陶しくて苦しい! と感じる人の方が確実に多い気はします。
        少なくともここに一人います。一人だけですか? そうですか。
        
        歌詞がなければそれでいいというわけではありませんが、
        BGMに歌詞が入っていると、かなりキツイと思うのです。キツくないですか? そうですか。
        「おまえを愛してる〜」とか「夢をあきらめないで〜」とか頭の上から言われながら
        気持ちよく買い物するなんて私には無理です。
        
        そういう店が一部だけならば、金輪際その店には行かない、ということで解決ですが、
        ほとんどの店がそういう有様だから困る。え? 自給自足しろって? 
        なるほど、これは自給自足できないことに対する罰ゲームだったのですね。
        それは知りませんでした。教えてくれてありがとう!

        言葉には当然ですが意味がともないます。
        歌詞が入っているということは、なにがしかの意味を聴く者の意識に想起させるということです。
        (あ、どうだろう。自信なくなってきた。だってみんな平然と聞き流してるんだもん……)
        
        これがもしも、「この国を愛してる〜」とか「領土をあきらめないで〜」みたいな歌詞だったらどうでしょう?
        「妙な洗脳ソングを聴かせるな!」と怒る人が少しは出現するでしょうか?
        そして、それを言うなら「おまえを愛してる〜」や「夢をあきらめないで〜」も同じなわけですよ。
        
        いや、どうでしょう?
        「総理大臣を愛してる〜」や「原発をあきらめないで〜」などといった歌が平然と流されるようになったとしても、
        この国の人々は相変わらず黙って聞き流し続けるような気がする。
        そのとき、この国は一体どうなっているでしょう? 
        (どうもなってなかったりして。それはそれで、ちょっとどうなんですか?)
        
        
        【今日のまとめ】
        気が付いたことはできるだけその場で店員さんに伝えよう!
        苦情だけじゃないよ? 「いいな」と思ったことはドンドン伝えていこう! 「は?」と言われても構うもんか。
        お店にアンケート用紙が置かれているときは迷わず記入だ!
        
        
        
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