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◆◆ 思ったこと: ◆◆

        選挙のこと:投票を棄権するなら積極的に棄権しよう
        
        
        突然ですが、あなたはジャンケンの裏ルールをご存知でしょうか?
        
        ジャンケンには通常の「グー・チョキ・パー」の他に、
        「エンペラー」「フール」という手があります。あるんです。あるったらあるんです。
        
        エンペラー は グー・チョキ・パーの全てに勝ちます。ただしフールには負けます。
        フール は エンペラーに勝ちます。ただし、グー・チョキ・パーの全てに負けます。
        
        つまり、三つ巴の要素が2種類、交叉している。
        「グー・チョキ・パー」
        「エンペラー・フール・通常の手」
        
        
        選挙で投票を棄権するのもこれと似ている気がします。
        
        
        なぜ棄権するのか?
        もちろん人によって、ケースによって異なるでしょうけれど、
        大体、次のような主張が聞かれます。
        
        ・どの候補者も気に入らない
        ・現行の選挙制度そのものに反対
        
        要は広い意味で「現状に不満がある」ということでしょう。
        
        さて、投票を棄権することで、こうした主張が成立しているでしょうか?
        仮に、同じように思う人が増えて、投票率が一桁ぐらいにまで下がれば、
        国会のエライ人たちもさすがに考えざるを得なくなるかもしれません。
        制度化こそされていませんが、さすがに投票率一桁では諸外国の笑いものですから、なんらかの変化にはつながるはずです。
        
        しかし、いくらなんでもそこまで投票率が下がる気配は今のところない。
        すると棄権することは結果的に、そのときの多数派(≒与党)を無条件で容認しているのと同じことになる。
        (反体制派の人たちが「投票率が上がれば政権交代できる!」とさかんに言う理由ですね)
        
        
        大抵の場合、投票を棄権することは「フール」になっていると言っていいでしょう。
        現状に不満があるからこそ棄権しているはずなのに、現状を追認していることになってしまう。
        棄権派が圧倒的多数をとれば「エンペラー」と化す可能性もなきにしもあらずです。
        
        だから、棄権するならするで、ただボンヤリと「行かない」っていうのではなく、そのことの意味をよく考えて欲しいなーと思うわけです。
        民主主義の国民の責任がどうのこうのとか、そんなお説教はどうでもいいです。
        そんなお説教しか言えないやつは何にも考えてませんから、無視してください。
        
        それよりも、自分がしていることの意味を自分でよく考えて、そして、戦略的に行動して欲しいなーと思うわけです。
        いっそ街頭演説をして棄権を呼びかけるとか。棄権党を結成するとか。組織票ならぬ組織棄権をするとか。
        コンサートや食事会を開催して投票所入場券をチケットとして回収してしまうとか。
        ちなみに入場券がなくても本人確認ができれば投票できますが、ボイコットの象徴としてってことです。
        あるいは投票日に合わせてイベントを開催して投票に行かせないとか。
        もちろんその内容は投票をボイコットする人同士で盛り上がれるものにするとよいですね。
        期日前投票ってものもありますが、要は「投票に行かずにボイコットイベントに行く」ということです。
        ともかく人々にボイコット行動及びその心を促すアイディアはいろいろあるでしょう。
        やるならそれぐらい積極的にやろう。意識的にやろう。
        
        今のところあらゆる選挙で投票派が 約50% です。
        投票派が必死に頑張ってこの数字であり、しかも年々低下傾向にありますから、
        ここで棄権派が攻勢をかければ逆転のチャンスはあるかもしれません。
        ちなみに私は投票派ですから、まず手始めに私を説得して考えを変えさせてみてください。