マインドル詳細設計・3rdヒロ子氏のパート・第6話が完了。
完了ですか?
うん、なんかね、訊くところによると、完了らしいですよ。とある情報スジによると。
というか、どうなればキッチリ完了なのか、という境目は、ないのですよね。
そもそもが詳細設計、つまり中間形態なのでして、それ自体が成果物というわけではない。それもそうですねー。ごもっとも。
つまり、完了したということにした、というわけですね。そうとも言いますね。
すーーーっごい苦労しました。
どれぐらいかと言うと、すっごい、です。すっごく、ではない。
両表現の霊妙にして明確かつ根源的な違いは、我が同胞たるみなさんにはきっと伝わると思います。
すっごく、じゃなくて、すっごい、です。そのぐらい苦労したのですよぉー。泣けてきますよね? どうぞ。私の前では強がらなくていいのよ?
苦労の理由は内容のせいなのか? それとも私の精神状態のせいなのか?
前回の分が終わったあと、久しぶりに死にそうになったので、
ちょっと気分転換でもしようかと思って、SFML2.2 の FAQ の翻訳に手を出したのですよ。
前々から、近いうちにやらねば、と思っていたことです。やらねば死ぬと思っていたことです。
なので、さしあたって死ぬのは後回しにして、先にそれをやり始めた。
なんか、楽勝楽勝ぉー、って、思ってたんですよ。最初。
でもなんか、全然終わらない。訳せども訳せども終わらない。
おかしいなーと思って、ワード数をカウントしてみたら、約15000ワード。なるほど。犯人はあなただったのですね。
仮に一日 2000ワードのハイペースで処理したとして……えーっと、割り算むずかしい! ってぐらいの日数がかかる。
そしてもちろん、そんなペースを維持することはインポッシブルです。
なんで最初にワード数を確認しなかったんでしょうね?
いやいや、ワード数をカウントしたとしても、やりますよね? やってしまいますよね? 着手を。だったら同じだ。それもそうですね。じゃあ、よし!
FAQ なので、質問と答えなので、区切りがたくさんあるので、一気に全部やるのではなく、適当なところで切り上げて、少しずつ進めていこうと思ったのですけど、
でも、なんだか、ハマるのですよね。ああいう作業。
目の前に、未処理のデータがある。常に「次の "すること"」が目の前に用意されてる。
やりだすと止まらない。ポップコーンです。枝豆です。人生です。
つまりどういうことかというと、楽しかったということです。
あぁ楽しかった! エヘヘ。翻訳大好き。おいらの訳は世界一ィィィ!
> 苦労の理由は内容のせいなのか? それとも私の精神状態のせいなのか?
集中できない状態が続いてました。
思考が、常に、周辺部を漂っていて、一向に、肝心の中心部へと、入っていけない。
そういう状態がずーっと続いてました。
内容がムズカシイからそうだったのか? 私の精神状態がおかしくてそうだったのか?
内容は、確かに、難しかったですよね。うんうん。とても難しかったです。
前編のまとめになるところ。後編へのつなぎになるところ。
「一周目」の作業の成果物として、すでに、それなりのものが、あった。
それなりって、どれなり?
どういう出来事が起きるのか、という、外面的な顛末は、すでに提供されていた。
だから、楽勝だと思ってたのですよ。最初。
ところが楽勝ではなかったのですね? そうなのですよー。わかってくれてうれしいです。持つべきものはアナタですね。
その外面的な顛末を並べるだけだと、なんだか、淡々としているばかりで、意味がわからない。
これは一体どういう意味合いの出来事なのかな、と考える。ルート全体の文脈を視野に入れながら考える。
そうすると私は天才だから、意味がだんだん見えてくる。
で、見えてきた意味を、メモ用のテキストファイルに、上手な日本語で書き記していくのですが、
話がどんどん抽象的になっていく。観念的になっていく。
もちろん霊は肉に優先しますので、それはそれでいいのですけれども、
霊だけだと、ふわふわして落ち着かない。肉を着たい。着地したい。あなたを抱きしめたい。むぎゅー。
そうなのです。この世に生まれてきたのは、あなたを抱き締めるためだったのでした。
思い出した重大な使命を胸に秘めて、話を具体的にするための肉を探す。スーパーの精肉コーナーで探す。
手頃なのが売ってないので猟銃を持って山にいく。いのししさん、かわいい! しかさん、かわいい! くまさん、むぎゅー!
「一周目」のときには、シンプルに 3rdヒロ子氏だけのお話だったのですが、
今回は、他の人たちが関係してくる。
他の2ルートを歩いてきたからこそ、3rdヒロ子氏の後編が発見されたのでした。一周目のときには前半だけで終わりになってた。
発見された後編は、他の人では進めなかった場所として発見されたのでした。
他の人では進めない。3rdヒロ子氏じゃないと進めない。
前半の終盤である今回は、他の人から 3rdヒロ子氏へと、存在のバトンを受け渡すところなのでした。
他の人の認識から、3rdヒロ子氏の認識へ。宇宙を切り抜くインターフェイスが受け渡される。
変換メソッドが実装されるところ。
変換メソッド!
それは難しいですね。難しいわけだ。
「事実」は同じなのだけど、人物が違う。同じ「事実」に立脚している。同じ宇宙に住んでいる。
なのだけど、人物が違う。
議論して言い負かすというようなことではなく、人物が違う。
議論という次元で話を進めても、根本的に噛み合わない。
交わらない線から線へ、認識の空間をジャンプする。
他の人から見れば、それは「わかってない」ということになるのかもしれない。
3rdヒロ子氏の振る舞いは理屈としてはおかしい。
おかしいことを承知の上で、おかしいところへ進む。
なぜそういうことができるのかといえば、違う人物だから。
違う人物だからこそ、その壁を超えられる。
それは「わかってない」から?
そういうことになる。確実にそういうことになる。誤魔化しようがない。
でも、違う人物なんです。違う人だから、それができるんです。それって、希望じゃないですか?
同じことの繰り返しになる? そうはならない。ほんの少しだけズレる。ほんの少しのズレが大きな希望です。
そういうわけでございまして、次からいよいよ後編の作業に入るぜ!
7話が詳細じゃない箇所が残ってますけども、詳細設計としては充分詳細なので、完了ということにします。
進むぜ。先に進むぜ。
もう私すっごい楽しみ。すっごく楽しみなんてもんじゃなくて、すっごい楽しみ。鼻血出そう。
あ、なるほど。"すっごい−すっごく=鼻血"、ということだったのですね。謎が解けた! イヤッハー! ボタボタボタ。上を向いて歩け。
とは言いましたけどね、本当のことを言いますとね、
道の隅に移動して、他の人の通行の邪魔にならないようにして、上を向いて鼻血が止まるのを待つのがよいと思います。
人に迷惑をかけないように心がける。たとえ鼻血が出たって、そこは同じ。
今日もあなたが幸せでありますように。
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