あなたが幸せでありますように、って最近よく言ってるわけですが、
全然中身がないですよ、って?
ごもっとも。
でもですね、いいですか?
中身などなくて当然なのです。
なぜならば、幸せとは観念だからです、イデアだからなのです。
だから、具体的な何かを目標として「これが幸せってことだ!」と邁進したりしてはいかんのです。
具体的なあれやこれやを想定すると、それは「こだわり」となってしまいます。
「こだわり」は不幸のもとです。
何か具体的なものを「それが幸せだ!」とこだわると、
そうじゃない状態が不幸ということになってしまいます。
こだわったそれを維持するために戦わなければならなくなる。それは苦しいことなのではないでしょうか?
だから具体的なことは言わない。
むしろ具体的なことは否定する。
あれも幸せじゃない。これも幸せじゃない。
そうして、何もかも否定する。
すると、この世に存在するありとあらゆるものは、幸せそのものではない、ということになる。
では幸せとは何か? それは観念だ!
この世に存在するあれやこれやのことではない。
幸せというのは「幸せ」という観念のことなのでした。
それがわかったら、もう何も怖くない。
この世にはさまざまな困難が満ち溢れているけれど、
それが解決しようがしまいが、幸せそのものには何の影響もないのでした。ヒャッハー!
全てを否定して、折り返して全肯定に至る。
……というのは、太郎さんがリンゴをもしゃもしゃしながら私にこっそり教えてくれたことなのですが、
私はイマイチ納得できてません。
あなたはどう思います?
とりあえずリンゴでも食べながら考えてみましょうか。
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