ア●シアコ●フサ5gでの体験レポート(2回目)
前回同様、真似していいのは良い子だけですので念のため伏せ字とし、ご存知の方にのみ伝わる書き方とします。
そんなわけで2回目。
前回がイマイチな結果だったので再挑戦してみた次第です。
結果から言うと今回もまたトリップと言えるほどの内容ではなかったのですが、
それでも、そこそこ楽しかったので記録を残しておくことにします。
■ 準備(+前回との違い)
今回のドースはア●シア5g+MAOI(モク某ベミド)300mg。
ア●シアの量は前回と同じですが、MAOIは前回よりも減らしました。
なぜかと言いますと、前回600mg使用したところ、非常に不快な体験となってしまったからです。
因果関係は不明ながら、後日、実験としてMAOIだけで600mgを試したところ、同様に不快な体験となったため、
私には600mgは多すぎなのだろうという判断です。
ア●シアの使用方法も前回とは変えました。
前回は粉のまま飲み込みましたが、どうにも下腹部の不快感がキツすぎました。
しかも、それで粉から成分が摂取できているのかどうかもよくわかりません。
そこで今回は使い捨てのお茶パックに詰めた上で、クエン酸(5g)溶液で煮出しました。
クエン酸を入れる理由は、アルカロイドを抽出する効果があるらしい、という情報があったからです。
お茶パックに詰めるのは、あとで漉すのが面倒だからです。というか普通にお茶を入れるときと同じです。
MAOIを減らした分、手抜きせずに抽出することで主作用の向上を期待するものであります。
鍋に水約半リットル(適当)と上記の素材を放り込み、一度沸騰させた後、弱火にして30分ほど煮詰めます。
その間、MAOI投与量の半分(150mg)を事前摂取しておきます(体に異変が起きないことの確認)。
部屋中にア●シアの匂いが漂う。たとえるなら、夏の蒸し暑い日の雨上がりの木造住宅の解体工事現場のニオイを濃縮した何か。
水の量が半分ほどに煮詰まったところで火を止めて、液体をお椀に注ぐ。見た目もニオイも完全に泥水。これを飲むの?
コラージュなど軟弱! と思ってましたが、その価値も認めざるを得ません。とはいえ今日はそんな準備はありません。
残り半分のMAOIを粉にして泥水に溶かしながら、気持ちを落ち着ける。
もうなんか、「これは飲み物じゃない!」と本能が叫んでる。それを意志の力でねじ伏せて、液体が人肌に冷めたところで一気飲み。
ん? 意外とウマイ?
クエン酸のおかげでフルーティなお味。なかなかイケますよコレは。酸味は偉大ですね。
■ 摂取後、何も起きない3時間
いつもながら、飲む直前は心理的な抵抗があるものの、飲んだ直後は実感がありません。
アニメを観ながら効果が出始めるのを待つ。が、一本観終えても変化なし。精神的にも身体的にも。
微細な変化を見逃しては勿体ないと思い、アイマスクを装着して布団に潜り込む。
しかし何も見えません。アイマスクをつけてるんだから当たり前じゃないか。そりゃそうだ。はい、すべてが普通。
普通じゃないことを期待しているのだから、これでは困る。
暇だ。
でも前回みたいに悶え苦しむのは嫌だし、何も起きないなら、それに越したことはないのかな。
身体的な不快感がないという点だけについては、やり方を変えた意味があったと言ってよさそうな気がします。
それにしてもこの差は何なのでしょう。MAOIの量でしょうか。よくわかりません。
吐き気も何も一切ない。あんな泥水を飲んだのに吐き気すらないというのは逆にどうなんでしょう。何かが麻痺しているんじゃないでしょうね。
少しボーッとするような気もするものの、何も起きなくて暇だから眠くなっているだけのような気もします。
摂取から約三時間後、お腹が空いてきたので何か少し食べることにして台所へ移動。
ちなみに朝からア●シアの泥水以外何も食べてません。
■ 瞳孔ガン開き
移動の際、少しフラつくような気もする。
洗面所の鏡で確認したところ、この時点では瞳孔はほぼ平常運転。少々開きぎみのようにも見えるものの、驚くほどではない。
効いてる感じはまったくないものの、一応体験中ではあるのでリスク回避のため食事の量は少しだけにしておく。
食パンを約1枚分と、きな粉ジュースを少々。ウマイ。やはり「食べ物」というのはウマイものですね。クエン酸など不要。
腹2分目ほどでごちそうさま。ハミガキをするべく洗面所へ。
そこで鏡に映った自分の顔を見てビックリ。瞳孔がガン開きになっている! 黒目の8割ぐらいが真っ黒。なんだこれは!
食事の直前には何ともなかったのに。何かMAOI的に食べてはイケないものを食べてしまった?
きな粉は大豆ですが発酵はしてません。
パンってダメなんでしたっけ? 発酵食品とは言うものの、膨らますためにイースト菌の発酵を利用しているだけなのであって、
チーズや豆腐とは発酵の意味合いが違う、と思っているのですが……。
よくわかりませんが、身体症状が出たということは、摂取した物質が何らかの形で効果を発揮しているということ。
本番はこれからだぜ。ぐふふ。期待を膨らませて部屋に戻る。
■ 大爆笑
お腹に物が入ったせいか、膨らんだ期待感のせいか、気持ちが全体的に前向きになる。
アイマスクを装着してお布団に潜り込み、効果が現れるのを待ち受ける。
が、やはり目立った変化はなし。
まぶたの裏の光の明滅が少々派手と言えば派手かな?
アイマスクをつけているわりには明るい。初めてデキスト某メトルファンをやったときにも似ている何か。
ときどき広い空間にいるような感じがする。空間というか、垂直に高い場所から低い場所に吸い込まれる感じ。
こういう縦方向の感覚は私の場合はシラフでは味わったことのないものです。
が、それも微妙なレベル。
今回も失敗かなぁ。何がダメだったんだろう? 不快な身体症状が出ないだけマシか。
あったかいな。前回は寒くてたまりませんでしたが、今回はなぜか手足の先まで血の巡りが良好な感じです。
さまざまな雑念が思い浮かぶ。
不意に、この分野で有名な某A先生が数日前にネットに書いていた一言が脳裏に蘇る。
(引用)
「豆炭あんかにファニーボーン置いて昼寝したら神経やられたのか肘から先に鈍痛が…
みんな豆炭あんか使う時は気をつけて」
ファニーボーンというのは肘の後ろの神経が通ってる箇所のことですね。
正確なことはわかりませんが、しかしそれは単に、「変な恰好で寝ていたら腕が痺れた」というだけのことではないのでしょうかA先生。
「神経をやられた」とは、これまた。
この「神経をやられた」というフレーズが妙に可笑しく思えて、笑いがこみ上げてくる。
いや、だって、「神経をやられた」て。それはまた何とも。うはははは。
笑いが止まらん。なんだこれは。うはははははは。腹が痛い。タスケテクレー。「神経をやられた」。うははは。腹が痛い。
「神経をやられた」。やめてー。
しかも「みんな気をつけて」と続けるのだから芸が細かい。
「神経をやられた」「みんな気をつけて」
これまた何とも。ぶふっ。うははははは。もうダメだ。笑い死ぬ。タスケテ!
上記の書き込みをシラフで読んだときには何とも思わなかったのに、これは一体何なのでしょう。
笑いの波が収まって落ち着いた……と思いきや、また不意に「神経をやられた」が蘇ってきて笑いが止まらなくなる。
そんな状態がしばらく続きました。「神経をやられた」「みんな気をつけて」。ぶふっ。うははははは。なにこれ。すごい。
シラフではあり得ない笑い方でしたので、これは間違いなく物質の作用だと思われます。
もしかしてA先生は我々のトリップ中の笑いを提供するために、こうしたネタを書いてくださったのでしょうか?
トリップ中にのみ理解できるネタを提供できるとは、さすがの一言。
もしや、単に肘というのではなく敢えて「ファニーボーン(funny/オモシロイ)」という語を使うことで、
サブリミナルに笑いの空間へ誘導する狙いが? 素晴らしいテクニシャンです。
何しろ「神経をやられた」ですからね。「みんな気をつけて」。なかなか言えませんよこれは。すごすぎる。腹が痛い。
いや、笑い事ではないかもしれないんですけどね。だって「神経をやられた」のですから大変です。
A先生は本当に善い人だということがよくわかりました。「みんな気をつけて」。
ありがとうございます。
不謹慎に笑ってしまいごめんなさい。物質の作用ということでご容赦いただければ幸いです。どうぞご自愛ください。
■ その後
大爆笑モードが去るにつれ、吐き気がこみ上げてきました。
この時点で体験開始から約5時間。今回は吐かずに済むかと思ってましたが、ついにトイレに移動して吐く。
瞳孔もまだまだ開きっぱなし。こんなに時間差で効いてくるとは思いませんでした。
が、その後はいい意味でも悪い意味でも特に大きな出来事は起きず。
たまに「神経をやられた」にやられつつ、おしなべて満ち足りた気分で落ち着いて過ごしておりました。
この穏やかな感じも物質の効果といえば効果だったのかもしれません。
■ 考察と反省(MAOIの食事制限について)
食事直後に瞳孔散大が起きたことが気になります。
MAOIの禁忌について何か間違ったことをしてしまったのでしょうか。
MAOIの食事制限についての私の理解は大体以下の通り。
・とどのつまり「チラミン」というやつが問題
・チラミンは血圧上昇に関係がある
・チラミンはさまざまな食品に含まれている
・チラミンは体内のMAO(モノアミン酸化酵素)で分解される
・MAOI(モノアミン酸化酵素を阻害する薬剤)を摂取するとチラミンを分解できなくなって体に悪い
・MAOIを「まおい」と読んだら田舎者扱いされるのかどうかは不明
・たまに「MOAI」という誤植があって楽しい。イースター島か
つまり、MAOIの食事制限とは、とどのつまり、チラミンを含む食品を食べない、ということになろうかと思います。
今回、食べたのは以下の通り。
・きな粉(大豆)
・パン
大豆に関しては、発酵させたものはダメと聞き及んでおりますが、きな粉もダメなのでしょうか?
Wikipediaの成分表を見る限りでは、チラミンは書かれてません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%AA%E7%B2%89
「チ "ア" ミン」というものがあって、ドキっとしましたが、どうやらフェイントのようです。こいつめ。
海外のページを見ると、tofu、miso、soy sauceのような発酵させた(fermented)ものがダメという記述はよく見かけますが、
大豆自体もダメなのかどうかは不明。というか海外ではきな粉の存在自体が一般的ではないのではないのか。
ちなみに上記3つの大豆製品は大抵書かれてるんですが、nattoだけ書いてないページが多い気がします。海外では不人気か。
しかしnattoも明らかに発酵食品。書かれてないからと言って油断は禁物という話。
ではさて、パンは?
https://erowid.org/chemicals/maois/maois_info2.shtml
を斜め読みしたところ、パンは大丈夫そうな気はします。
なお、知っての通り私は天才翻訳者ですので、以下の訳はぜひぜひ鵜呑みにしてくださいね。
> Yeast used in baking is safe (Anon, 1989; Da Prada et al, 1988; McCabe, 1986).
(焼くときに使われたイーストは安全)
in baking が正確には何を指しているのか、よくわかりません。
「パン焼きの作業工程の中で」ということなのか、あるいは「ベーキングパウダーに混ぜ込んで」ということなのか。
いずれにせよ、日本で普通に手に入るパンの場合は大丈夫そうな感じはします(根拠なし)。
> Brewers yeast (Bread, cake, cookies etc. are OK as they do not contain brewers yeast)
(ビール酵母(パン、ケーキ、クッキーなどはビール酵母を含んでいないのでOK))
> FOODS WITH INSUFFICIENT EVIDENCE FOR RESTRICTION (McCabe, 1986) (制限については証拠不充分)
> ・yeast-leavened bread (イースト発酵のパン)
3つめの引用箇所から察するに、証拠不充分ながら、念のため避けた方が無難、ということにはなるのでしょうか。
というか「イースト発酵のパン」って実際のところ何なのでしょう? 普通のパンってことですよね? 違うのかな?
ただ結局、MAOIの食事制限という話で「○○は安全?」という質問に対しては、
「念のため避けた方が無難」という答えにしかならないのかなという気はします。断食あるのみか。
それから、チラミン中毒の症状として「瞳孔散大(Pupil dilation)」が記述されているのは今のところ見たことがありません。
症状としてはオマケすぎて、あえて書かれてないだけかな。
というか、むしろそれはDMTの作用じゃないのか。
参照:https://psychonautwiki.org/wiki/Dmt ("Physical effects" の表内)
すると、食事の直後に瞳孔散大が発生したのはタイミング的な偶然だったのかな。
いずれにせよ、「途中で食事をした」ということ自体、リスクがあったとは言えそうです。油断大敵。結局、断食あるのみか。
ちなみに翌日、一日中なんとなく頭痛がありました。みんなも気をつけて。いえ、笑えませんけども。
■ 今後に向けて
前回同様、トリップと言えるような結果ではありませんでした。
とは言え、まったくのシラフというわけではなかったのは明らか。それなりの効果が感じられる結果ではあります。
・身体症状 → 瞳孔散大、嘔吐
・精神効果 → 大爆笑
つまり、方向としては間違ってないはず。別物質ですがデキスト某メトルファン業界で言うところの第1~2プラトーというところでしょうか。
とすると、あとはもう、量を増やすしかないか。
ネットで深い体験を報告してらっしゃる皆さんは大抵10g以上ですからね。
無駄にするともったいないと思って少量ずつ試してましたが、ちまちま5gずつやってても埒があきません。
次回は10gぐらい行ってみようかな。
ではまた。
今日もあなたが幸せでありますように〜。
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