マインドルの立ち絵作成
学園モノと言えば夏の私服。
こういう普通っぽい服装はコミPo!にお任せして楽勝ぉ!
という予定だったのですが、なぜか顔以外ほぼ手描きコースでした。なぜなんだ!
私は絵が描けない人なので死ぬかと思いましたが、なぜか死にませんでした。なぜなんだ!
この世には不思議なことがたくさんありますね。
夏の私服と言ってもいろいろありますが、
この人の場合は大人の落ち着きを備えつつピチピチギャルの輝きを放ち、
さらに夏の日差しの中でなお爽やかな風を感じさせるものでなければなりません。これは絶対要件。
しかしコミPo!には上記の要件にピタリと一致するものが見当たりません。
何か追加のデータを買えばもしかするとピタリと一致するものが見つかるのかもしれませんが、
なぜか偽札作りが未だに成功しておりませんので購入は諦めざるを得ません。なぜなんだ!
お札を見ていると、執念が伝わってきます。
あの印刷の細かさ。
「ずえぇぇぇぇぇっっっったいに偽造させてあげないもんね〜〜ベロベロバー!!!!!!!!!!!!!!」
という底知れぬ執念が風圧のように伝わってきます。もはや呪詛の域に達していると言っても過言ではありません。
それもそのはず、お金とは呪術なのでした。
「商品には値段がある」という幻想。「当たり前」すぎて疑うことさえされなくなっている強力無比な幻想。
そのような幻想なしに現代の貨幣経済は成り立ちません。
「値段」というフィクションを媒介項として、本来は個々別々の事物を市場というフラットな方程式に放り込む。
バナナ10000房と自動車がなぜ等価なのか?
一時間の労働と五目ラーメンがなぜ等価なのか?
なるほど「商品には値段がある」のでした。
その「なぜ」を不問に付す「当たり前」という呪術が支える貨幣経済という砂上の楼閣。
その砂上の楼閣を、それでも難攻不落の空中要塞に仕立てている強力この上ない幻想です。
なるほど、貨幣とはまさにそうした呪詛の結晶体なのでした。
呪詛の念が聞こえてくる。
「ずえぇぇぇぇぇっっっったいに偽造させてあげないもんね〜〜ベロベロバー!!!!!!!!!!!!!!」
もはや解くことのできない呪術に我々は囚われてしまっている。
何にでも値段がつく。人間にさえ値段がつく。
たかが紙切れ、と誰かが言う。
だからこそ、そのギャップの大きさに絶望せずにはいられません。
呪詛の底知れぬ強大さに戦慄せずにはいられません。
お金はおっかねーと言わずにはいられません。声を大にして。
というわけでGIMP先生と一緒にモリモリと顔以外ほぼ手描きコースです。
右端が元の画像。恐ろしいことに共通点がほとんどありません。
絵が描けない私に対する死刑宣告と同じです。実にありがたい申し出。
ポワトリンの輪郭だけは死守しつつ、覚悟を決めて改造開始。
参考にした画像はあるのですが、具体的に何を着ているのかはよくわかりません。
そもそもうまく描こうとしても無理な話。重要なポイントだけに的を絞ります。
重要なポイントとは、もちろん鎖骨とワキです。あとはオマケみたいなものです。
あっ、あと二の腕のツヤも忘れてはイケません。
でもスカートの裾は忘れても構いません。画面外の領域は宇宙の外ですから存在しないのと同じ。
と言いつつサンダルを履いていただいております。
下手でもいいからサンダルだけは履いていただく。作業を進める上での意気込みが違ってくるというもの。
目に見えない領域にこそ感覚世界の根拠がある。そういう場合もあるということです。生まれる前の世界を霊視せよ。
ちなみに上の青矢印の途中に、作業途中の中間状態として、全裸に近い画像がございます。
なお、コミPo!には「服を脱がせる」という機能がありません。なぜなんだ!
それはもちろん、GIMPでじっくりと手作業で服を剥いでいく過程を味わうためです。コミPo!さん、実によくわかってらっしゃる。
ここには載せられないので載せてませんが、ぜひあなたのイマギナティオーンで、見えないものを見てくださいね!
目に見えない領域にこそ感覚世界の根拠がある。そういう場合もあるということです。生まれたままの姿を透視せよ。
しかし霊能力を自己の欲望のために使うなんて、おぬしもワルよのう。イヒヒのヒ。
さて、これから夏まっさかり、我々霊能者にはたまらない季節でございます。何の話だ。もちろん肝試しの話です。
何の話だと思ったんですか? おぬしもワルよのう。イヒヒのヒ。
今日もあなたが幸せでありますように。
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