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◆◆ 思ったこと: ◆◆

        この世に生まれてこなかったならば、
        この世の何とも関わることはなかった。
        生きるからには、他人と関わってしまう。
        意識するしないに関わらず、大なり小なり、人に影響を与え、人から影響を与えられる。
        避けられない。
        生きるとは、つまり、他人の中で生きることであり、
        この世の一員以外では在り得ない。
        それでいて、同時に、自己自身でもある。
        
        見渡す限り他人ばかり。
        その中で、この意識、の収まりの悪いこと悪いこと。
        
        意識としての「私」など、なくても同じことのはずなのに、
        なのに、事実、意識がある。私がいる。
        
        この意識が、この身体の視点であることの意味は何か?
        目撃者。
        ここにあって、私の全てを見届けている。
        私は私であることから逃れられない。
        この世で、他人の中で、何をするか、何をしないか。
        私は私の目撃者だ。
        
        であるならば、
        無視しないこと。
        私は私を無視しない。
        それが、あるいは、唯一の、できることではないのか。