人に言葉をかけて、どうしても届かない話。
誰かが、自分は悪い人間なんじゃないのかな、と心配している。
そこへ、そんなことないと思いますよ、って意図で言葉をかける。
でも、その言葉が、届かない。
おそらく、その人が信じてる「道徳」があって、
その「道徳」によると、その人は悪い人ということになる。
そこへ、そんなことないと思いますよ、と声をかけると、
その、かけた声は、その人が信じている「道徳」に違反したものになってしまう。
だから、声をかけた私は、その人に言わせると、不道徳な変態さん、ということになってしまう。
困ったなぁ。
あるいは。
その人の中で、劇の配役が、すでに決まってる。
たとえばシンデレラと、いじわるお姉さんと、王子様と、魔法使い。
そこへ外野である私から、
シンデレラは何も悪くないと思いますよ、いじめるお姉さんの方が悪いと思いますよ、って、
いわば、「見かねた隣人」の役でセリフを言うのですが、
この劇に、そんな配役は存在しない。
だから、存在する配役のどれかに、無理やり当てはめられてしまう、のかな?
どうなのでしょう? わからないですね。
ともかく、どうも、なんだか、言葉が、届かない。
そもそも、解釈のための、レセプターが、存在してなくて、言葉が受け止められてない感じ。
シンデレラは、いじわるお姉さんから、いじわるされることになってる。
それを調停するような展開は、シナリオにない、ということなのかな。
関われないなぁ。関われないなぁ。
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