> 壁に向かって じっと 座っていることが、難しいこと
> 一瞬だって じっとしていられない。
> 「する」と「する」の隙間の、ほんの一瞬だけ、意識が戻る。
だから、意識があるのは、そのこと自体で、苦しいこと。
どんだけ苦しいか?
根源的に苦しい。
だから、意欲をなくすと、この根源的な苦しみと、向き合わざるを得なくなってしまう。
何もできないのに、意識がある。
意識があることは苦しいことで、すぐにでも何かを「し」始めて、意識をなくさなければならないのに、
でも、意欲がない。何もできない。逃げ場がない。
これは苦しい。
何が、そんなに、苦しいの?
これが苦しいってことは、明らかな事実なんですけど、
そこから先に進んでない。
進めるんかな? 進みたいな。
> これが苦しいってことは、明らかな事実なんですけど、
明らかですよね?
そうでもない? そんなことないでしょー。ないでしょー。
ためしに、壁に向かって、座ってみなさいって。
すぐに顔がカユくなってきますから。
マグロなのでしょうか?
回遊魚。
止まったら窒息してしまう。
人間だと思ってたのですが、実はマグロでしたか。そうでしたか。
マグロって、すごく深い業を背負ってますよね。
一生泳ぎ続けないといけない。
陸揚げされたマグロさんには、やっと休めたね、って、声かけて、泣きながら抱きしめてあげないと。うえーん。
陸揚げ、でしたっけ? 水揚げ、でしたっけ?
わかんねぇや。ちくしょー。
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