ミギヒダリ~輪の中の詩~
【システム:選択肢で分岐】 【目安総プレイ時間:2時間】 【制作:すたんど・あろーん様】
「好きだ」
「…ごめん…なさい」
冒頭でフラれるノベルゲーム。
11年間一緒だった幼馴染4人組。
居心地の良かった場所が変わっていく。
自分の本当の気持ちは?
[このゲームが公開されているページ]
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se460634.html
■ プレイガイド
最初の選択肢が出現するまでが結構長く、一本道かな? と見せかけて分岐ありでした。
ずっと当たり前だと思っていた日常が、
しかし時と共に変化を免れる事はできず「自分の意志」と向き合う瞬間が突然に、それでいて必然的にやってくる。
即死BAD的なものはなく、どの展開もそれぞれ意味のある物語です。
■ 感想
「幼馴染への告白」に、人間という存在の本質が凝縮されている気がしました。
人間は常に一瞬先の「未来=未知」へと自己を投企し続けている。 一歩踏み出せば今までと同じではいられなくなる。 しかし時は否応なく流れており、居心地の良い「今」は「未来=未知」との接触面から、飲み込まれていくことを避けられない。 あるいは「時が流れる」とは、そうした意識の有り様そのものの別名なのかもしれず、 だとすれば、そうした「未知」との接触の現場で、自己意識の置き所に戸惑う事こそが、人間の宿命なのかもしれませんね。
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