COSMOEAGLE
【システム：複数END/周回】 【目安総プレイ時間：15時間】 【制作：3REX（モカ）様】
戦争は終結しても不信感は消えない。 そんなある日、元敵国の軍人達と共に宇宙で遭難。救助を待つ間、漂流する宇宙船という閉鎖空間での密室共同生活が始まる。
子供向けではない表現もある長編SF乙女ゲー。
[このゲームが公開されているページ]
https://www.freem.ne.jp/win/game/19267
■ プレイガイド
全18ENDという大ボリューム。 条件が厳しいENDもありますが、攻略テキストも同梱されていますので、諦めなければコンプは可能です。 まずは普通にプレイして、何人かの攻略対象のエンディングをそれぞれ見ておくことを推奨します。
選択肢は主に3種類。「誰と会うか？」「何を話すか？」「受け答え」。 パターンを網羅しようとすると膨大になってしまいますが、あまり神経質にならなくても物語を楽しめるようになっています。 周回が前提になっている部分も多いので、詰まる箇所はスルーして、あまり心配せずに何度もゲーム世界を堪能することを私からはおすすめします。
Readmeの注意書きにもあるように、きわどい表現も含まれています。 それを理由に「苦手な人はプレイを控えるように」と言っておくのがお約束なのかもしれませんが、 全エンドを見た私からすると、それは少々もったいないかな、とは思います。
ネタバレにならない範囲で私からお伝えすると、きわどい表現とは言っても、無意味に露悪的な種類のものではなく、最後に到達する「あの結末」の意味を理解するには必要な通過点だった……と思います。 あの結末を味わうには、「そういう現実もありえたのだ」と知っておく必要がある。
大ボリュームということもあって時間もかかりますが、途中で諦めずにコンプして良かったなと、私は思いました。
■ 感想
正直、自力でのクリアは私には難しかったのですが、同梱の攻略文書のお陰で何とかコンプできました。
白系EDは勿論の事、灰系EDが味わい深いですね。黒系はツライですが「あの結末」を味わうには必要な周回でしたね。 おまけ風のルートもギャグの背後に筋の通ったテーマを感じます（ある意味そっちが真ENDなのでは、と思えるものも）。 時間はかかりましたが最後まで見れて良かったです。
クリア後に大雑把に俯瞰してしまえば当たり前の事が書かれていただけのようでもあるのですが、では「当たり前の事」とは何か？ 言葉にすれば粗雑になりがちなものが、ノベルゲームという形式だからこそ胸にストンと落ちてくるように体験できた気がします。
「子供向けではない」内容ですが、くたびれた大人として子供の心で味わいたいですね。
