「俺だって、戦ってばかりの世界が、人が幸せに生きられる世界だとは思いません。
だけど、一人でいくら理想的なことを言っても、他人を操ることはできない。
それが現実です」
だけど、一人でいくら理想的なことを言っても、他人を操ることはできない。
それが現実です」
「何を言ってるの? 現実をわかってないのはあなたの方だよ」
「そう、ですか?」
「他人を操れない? 何を言ってるの? 他人なら操れるじゃない」
「他人を、操れる……?」
「他人なら操れる。だって自分は誰かにとっての他人でしょう?
いつだって、自分を、つまり、誰かにとっての他人を操り続けてる。
それが生きてるってことでしょう? それが、この地球上で、他の人たちの中で、生きてるってことでしょう?
ほら、あなたたちも、自分の意志で誰かにとっての他人を操れてるじゃない?
だったら、できることがあるはずだよ。絶対にあるはずだよ。
だって、どこに行っても、自分は誰かにとっての他人だもの。
自分が何をしても、しなくても、誰かにとっての "そういう人がいる世界" を作ることになる。
だったら、できることなんて絶対、あるに決まってるじゃない」
いつだって、自分を、つまり、誰かにとっての他人を操り続けてる。
それが生きてるってことでしょう? それが、この地球上で、他の人たちの中で、生きてるってことでしょう?
ほら、あなたたちも、自分の意志で誰かにとっての他人を操れてるじゃない?
だったら、できることがあるはずだよ。絶対にあるはずだよ。
だって、どこに行っても、自分は誰かにとっての他人だもの。
自分が何をしても、しなくても、誰かにとっての "そういう人がいる世界" を作ることになる。
だったら、できることなんて絶対、あるに決まってるじゃない」
「だけど、できることなんて何もないよ……。
私なんかが何をしたって意味ないよ」
私なんかが何をしたって意味ないよ」
「ねぇ、忘れたの?
人はコンビニで菓子パンを買うだけで核戦争を起こせるんだよ?
あなただって地球人でしょう?
この地球上で、風を吹かせて桶屋を儲けさせる活動に参加してる一員でしょう?」
人はコンビニで菓子パンを買うだけで核戦争を起こせるんだよ?
あなただって地球人でしょう?
この地球上で、風を吹かせて桶屋を儲けさせる活動に参加してる一員でしょう?」
「そりゃそうですけど……」
「だったら、一緒に考えましょう?
みんなで幸せになれるように、この世界が、人間が幸せに生きられる世界であるように、
考えて、作っていきましょう?」
みんなで幸せになれるように、この世界が、人間が幸せに生きられる世界であるように、
考えて、作っていきましょう?」
「私なんて、間違えちゃうに決まってますよ」
「そうだね。間違えることもあるだろうね」
「スマーティングシステムもないのに」
「スマーティングシステムがあったらよかった、って思ってる?」
「先輩は、私が間違えても許してくれるんですか?」