「誰にも "素顔" なんてものはありはしない。
このあたしも、あんたも例外じゃない。
その証拠に、あんたには私の指し手の真意を読むことはできない!」
このあたしも、あんたも例外じゃない。
その証拠に、あんたには私の指し手の真意を読むことはできない!」
「そうかもしれない。だけど、そこにはたしかに、その手を選んでいるあなたの意志がある。私は間違ったことを言っているのか?」
「見えるよ。寄る辺をなくしてさまよっているあんたの認識が見えるよ!」
「あらゆる一手一手があなたの意志の現れ。あらゆる一言一言があなたの意志の現れ。
仮面も素顔もあるものか。そこにいるのがあなたじゃなくて何だというんだ?」
仮面も素顔もあるものか。そこにいるのがあなたじゃなくて何だというんだ?」
「あんたに、あたしの意志が読めるとでも言うのかい?」
「読み切ってみせる!」