「結局、これはあの人たちの問題なんだ。
あの人たちにとって誰が犯人なのかが意味のあることだというなら、あの人たちで捜せばいいと思う。
そのことにどんな意味があるのかは、無関係な私には知りようがないこと。
だけど、すでに私も、犯人捜しのためのゲームの駒になってしまってるのかな?」
あの人たちにとって誰が犯人なのかが意味のあることだというなら、あの人たちで捜せばいいと思う。
そのことにどんな意味があるのかは、無関係な私には知りようがないこと。
だけど、すでに私も、犯人捜しのためのゲームの駒になってしまってるのかな?」
キリエは自己弁護をしているのだろうか?
もし今の話を、キリエに反感を持っている春子嬢などが聞いたらそんなふうに思うかもしれない。
だが、俺にはそうは思えない。
むしろ、キリエは関わりを持ちたがっているように聞こえる。
関わりたいけれど、関わるための入り口が見つからない。そんなふうに俺には聞こえる。
「だけどさ、犯人捜しってさ、盛り上がるよね」