「本当は自分の方が速い球を投げられるのに、とか思ってたんだろ?」
「へ?」
「肩壊して引退したんだって?
お気の毒なことだが、怪我をしないようにするのも実力のうちだ。
背伸びして強豪校に行って、潰されて逃げ帰ってきた負け犬が、弱小校で自分より下の相手を見てプライドを回復しようとしてたってわけか?
情けないやつだな」
お気の毒なことだが、怪我をしないようにするのも実力のうちだ。
背伸びして強豪校に行って、潰されて逃げ帰ってきた負け犬が、弱小校で自分より下の相手を見てプライドを回復しようとしてたってわけか?
情けないやつだな」
なんだこれは?
どうしてこんなことを言われなければならないのだろう?
いや、言われても仕方がない。
彼の言っていることは全て、自分でもわかっていたことだ。
「案外、肩が壊れたってのもウソなんじゃないのか?
本当は単に実力が足りずに逃げ帰ってきただけなのに、肩のせいにしておけば言い訳になるからな。
さらに、その逃げ場所がマインドルってのが痛々しいね。囲碁でも将棋でもなくマインドル。誰も知らない超マイナーゲー」
本当は単に実力が足りずに逃げ帰ってきただけなのに、肩のせいにしておけば言い訳になるからな。
さらに、その逃げ場所がマインドルってのが痛々しいね。囲碁でも将棋でもなくマインドル。誰も知らない超マイナーゲー」