「マインドルは、ただのマインドル。
それじゃ、ダメなのかな?
理由をつけないと、やっちゃいけないのかな?」
それじゃ、ダメなのかな?
理由をつけないと、やっちゃいけないのかな?」
「つまり、シュミってことか?」
「うーん。シュミか。あんまり好きな言葉じゃないなぁ。
そういう言い方しないと、いけないのかな?」
そういう言い方しないと、いけないのかな?」
そういう言い方? キリエの答えを聞いて、真っ先に俺の頭に思い浮かんだ言葉がそれだ。
単にそれだけのことではないのだろうか?
「"シュミ" って言うとさ、他に何か大事なことをしていて、
その合間の息抜きのために、息抜きなんだけど、それなりに意味のあることを、している……
みたいな感じじゃない?」
キリエは一言ずつ、言葉を選びながら続ける。
「この世のことって、何でも理由が必要だよね。
頑張ることにも、遊ぶことにも、全部、理由がついて回る。
何か価値のあることのために頑張って、その合間の息抜きのために遊ぶ。
"ストレス解消" だとか "シュミ" だとか。
そんな言い方してるってことは、どっちにしても結局、意味のあることしかしちゃいけないってことなんだよ。
言い訳をして理由をつけないと、何もしちゃいけないことになってる」
頑張ることにも、遊ぶことにも、全部、理由がついて回る。
何か価値のあることのために頑張って、その合間の息抜きのために遊ぶ。
"ストレス解消" だとか "シュミ" だとか。
そんな言い方してるってことは、どっちにしても結局、意味のあることしかしちゃいけないってことなんだよ。
言い訳をして理由をつけないと、何もしちゃいけないことになってる」
一言ずつ、途切れ途切れに。しかし確実に、キリエは何かを言おうとしている。
「だけど、意味って何だろうね?
この世には誰にも文句を言われない公認の意味とか価値が、何か、あるってことになってて、それに合わせて、言い訳をしないと、怒られる。
まるで指一本動かすにも理由をつけなきゃいけないみたい。
私は、そんなのは、イヤだ。そんなのは、息が詰まる。
それとも、息をするのにも理由が必要なのかもね。
私にとってマインドルは、唯一、"何の理由もなく" やれることなの。
この世に1つぐらい、そういうものがあってもいいと思わない?」
この世には誰にも文句を言われない公認の意味とか価値が、何か、あるってことになってて、それに合わせて、言い訳をしないと、怒られる。
まるで指一本動かすにも理由をつけなきゃいけないみたい。
私は、そんなのは、イヤだ。そんなのは、息が詰まる。
それとも、息をするのにも理由が必要なのかもね。
私にとってマインドルは、唯一、"何の理由もなく" やれることなの。
この世に1つぐらい、そういうものがあってもいいと思わない?」